ご褒美を用意すれば勉強する?

目の前のにんじん

 

「目の前のニンジン」というたとえがありますよね?

 

目の前に欲しいものがあれば、頑張れるという意味です。

 

子どもの勉強でも、ご褒美を用意したら頑張れるでしょうか?

 

我が家の子どもたちの経験とともに、

 

米国の大学で行われた実験結果を紹介します。

 

※「学力の経済学」中室牧子著を参考にしました。

 

 

欲しいもののために頑張れる

 

プレゼント

 

結論から言いますと、ご褒美は効果ありです。

 

これは人間の性質としてそうなるらしいのです。

 

大人でも子どもでも共通なのですね。

 

ただ、うちの場合はご褒美を用意しても、

 

それほど食いついてこなかったです(笑)。

 

当時は欲しいものがなかったそうです。

 

ご褒美はスグ?将来?

 

では、頑張れる期間はどれくらいか。

 

例えば、1か月がんばってすぐ3000円もらえる場合と、

 

2か月頑張ったら6000円もらえる場合では、

 

「すぐ3000円もらえる」が勝つそうです。

 

遠い目標ではモチベーションが続かないのでしょうね。

 

私も息子たちには何度も

 

「勉強すればあなたの将来に役立つのよ」

 

と話していましたが、効果はなかったようです。

 

「将来」と言っても、彼にはピンとこなかったのでしょう。

 

結果にご褒美?努力にご褒美?

 

がんばる

 

さて、さらにおもしろかったのが次の実験です。

 

子どもたちをランダムに2つのグループに分け、

 

テストの成績を比べました。

 

2つのグループとは、

 

1、テストで良い点を取ったら、欲しいもの買ってあげる。

 

2、ドリルを毎日がんばったら、欲しいもの買ってあげる。

 

1は、いわば結果に対するご褒美です。

 

2は、地道な努力に対するご褒美と言えるでしょう。

 

 

どちらの成績がよかったと思いますか?

 

結果は、2のグループが良い成績でした。

 

直観的には1のような気がしますが、逆でした。

 

理由は、子どもが何をすればよいか明確だからです。

 

詳しく調べた結果、1のグループの子どもたちは

 

「勉強のやり方がよくわからない」

 

「頑張っても良い点を取れるか自信がない」

 

など精神的な不安が大きかったそうです。

 

努力することに価値がある

 

頑張る姿

 

あらためて実験結果をまとめます。

 

結果が出たらご褒美ではなくて、

 

努力すればご褒美が有効。

 

お子さんの将来のためにも、

 

努力すれば認めてもらえる」と

 

理解させるのがよいと思います。

 

ご家庭でも80点取ったらご褒美でなく、

 

ワークを2回以上やって、

 

間違い直しノートをきちんとできたらご褒美。

 

このような形にするとよいかと思います。

 

また、ご褒美はモノでなくても構わないと思います。

 

よく頑張ったわぞ。

 

地道に続けられたね。

 

強い心を持っているね。

 

このように言葉のご褒美をあげるのも効果的です。

 

私はモノは用意せず、ほめる言葉ばかりでした。

 

参考になりましたら幸いです。

 

うちの子の成績が上がった安村先生の教材